手札とCPとコストを踏み倒す話② (ユニット編)
(*一ω一)<アンゼンダイイチー
こんにちわ、けさんです。下方エラッタのし過ぎで環境デッキが駆逐された結果、Ver1.4EX2環境の黄緑武身が流行ってますね(巻き戻り過ぎでは?)。私も昔は黄緑武身を使っていましたが当時と違って舞姫とミリ珍がいない環境なので悠々自適に後攻初手クサナギ出せます。
前回はインセプトリガーをについて書きましたが今回はユニットについて書きたいと思います。
ユニットについて、まずは4つの定義をします。
①ユニットの実コストは+1する。
当然といえば当然ですが、ユニットをフィールドに出すのに手札を1枚消費しているのでユニットに書いてあるCPより1多く払っているとみなせます。
②進化ユニットは更に実コストを+1し【スピードムーブ】持ちのユニットとみなす。
進化ユニットを出すには土台となるユニットが必要であり、土台となるユニットが1枚フィールドから墓地に送られている分、進化ユニットのコストを更に+1多く見積もります。そうすれば、【スピードムーブ】を持ったユニットがフィールドに出たとみなす事が出来ます。
(ここでは墓地に送ったユニットの質については簡単のため省きます)
③ユニットにはコストに応じた適正BPがある。
ユニットの大事なパラメータの一つであるBPについては概ね以下の値が設定されています。
1CP…BP3000+効果
2CP…BP5000+効果
3CP…BP6000+効果
4CP以上…BP7000+(コストに応じて強めの)効果
ほとんどのユニットはBPの他に様々な効果を持っています。この適正BPよりBPが低めのユニットは強力な効果を、逆にこのBPより高いBPを持つユニットはデメリット効果を持っている場合が多いです。
④ユニット効果の強さは同効果のインターセプトを参考にする。
ユニット効果のほとんどは同色のインターセプトに同じ効果持つカードが存在します。例えば【固着】は≪グラウンド・ヘビィ≫、【スピードムーブ】は≪インペリアルソード≫が対応関係にあります。それぞれのインターセプトはCP0で使えますが手札1枚を消費しているので【固着】【スピードムーブ】は1CP相当の能力といえます。
以下はインターセプトを参考にした効果(またはアイコン効果)のコストです。羅列しただけなので読み流しても大丈夫です。
環境によって求められる効果が変わるので、必ずしも効果がコストに見合ってるわけではないのと私自身の重みづけが入っています。
《各種効果の相当コスト一覧》
4CP相当 【1ライフダメージ】【特殊召喚(3CPユニット)】【複製(3CPユニット)】
3CP相当 【消滅】【破壊】【ブロックされない】【不滅】【単体8000焼き】【特殊召喚(2CPユニット)】【複製(2CPユニット)】
2CP相当 【選んで1枚引く】【破壊効果耐性】【消滅効果耐性】【セレクトハック】【バウンス】【トリガー割り(選んで1枚)】【レベル2破壊】【強制防御】【沈黙除去】【1枚ハンデス】【単体5000焼き】【全体基礎BP-2000】【全体5000寝焼き】【特殊召喚(1CPユニット)】
1CP相当 【1枚引く】【スピードムーブ】【貫通】【不屈】【無我の境地】【固着】【加護】【次元干渉】【呪縛】【秩序の盾】【単体沈黙】【攻撃禁止】【防御禁止】【トリガー割り(ランダムで1枚)】【トリガーバウンス】【単体3000焼き】【基礎BP-2000】【進化禁止】【行動権消費】【行動権復活】
以上を踏まえたところで実際のカードを各色1枚ずつ例題として取り上げてみたいと思います。ここではユニットがどれだけのCPを踏み倒しているかをY(屋田ポイント)で評価していきます。屋田さんについては他のCOJブログのどこかできっと説明されているのでここでは割愛します、たぶん有名人です。
- 絶望の天魔アザゼル
- 4CP
- 進化
- 赤属性
BP 6000/7000/8000(3CP相当)
■堕天使の鎮魂歌
このユニットがフィールドに出た時、対戦相手のトリガーゾーンにあるカードを1枚ランダムで破壊する。(1CP相当)
このユニットがアタックした時、対戦相手の全てのレベル2以上のユニットに6000ダメージを与える。(3CP相当)
■闘士/天使
このユニットのBPはあなたのフィールドのこのユニット以外の【天使】ユニット1体につき+1000される。(1CP相当)
まずはVer1.2環境でとりあえず出しておけば強いと言われた赤属性カード、《絶望の天魔アザゼル》です。現在はトリガー割りが1枚になったのでややマイルドな性能になっています。効果には書かれてませんが【スピードムーブ】が付きます。(1CP相当)
進化ユニットで4CPであることから実CPは4+1+1=6です。
BPと効果のコストを足し算すると3+1+3+1+1=9
ここから算出されるアザゼルのカードパワーは9-6=3Yとなります。これはなかなかの屋田ポイントです。
- 勇王機神バトルカイザー
- 5CP
- ユニット
- 緑属性
BP 7000/8000/9000(4CP相当)
- 【固着】(1CP相当)
【秩序の盾】(1CP相当)
【セレクトハック】(2CP相当)
(対戦相手がユニットを選択する時、可能ならばこのユニットを選ばなければならない)
■護星緑碧斬り
あなたのライフが3以下の時、このユニットに【貫通】を与える。(0.5CP相当)
■折れない心
このユニットがオーバークロックした時、このユニットに【不屈】を与える。(0.5CP相当)
お次は緑属性から攻略ロボこと《勇王機神バトルカイザー》です。やたら色々な能力が付いてますが一つ一つ足していけばカードパワーが把握できると思います。発動に条件が付く効果については本来のコストより低く見積もるのが基本です。
ユニットで5CPであることから実CPは5+1=6です。
BPと効果のコストを足し算すると4+1+2+0.5+0.5=8
ここから算出されるバトルカイザーのカードパワーは8-6=2Yとなります。計算してみるとあまりコストを踏み倒せて無いことが分かります。ちゃんと星を護って欲しいです。
- 光明神アポロン
- 4CP
- ユニット
- 黄属性
BP 7000/8000/9000(4CP相当)
- ■醒命の光矢
このユニットがフィールドに出た時、あなたのフィールドにユニットが4体以下の場合、対戦相手のコスト3以下のユニットを1体選ぶ。それをあなたのフィールドに【複製】する。(4CP相当)
あなたのターン終了時、あなたの捨札にあるカードを1枚ランダムで消滅させる。(0CP相当)
このユニットが破壊された時、あなたの捨札にある消滅しているカードを1枚選ぶ。それを手札に加える。(2CP相当)
黄単がTier1である事を後押しする黄属性のSRカード、《光明神アポロン》のカードパワーを見てみましょう。
ユニットで4CPであることから実CPは4+1=5です。
BPと効果のコストを足し算すると4+4+0+2=10
ここから算出されるアポロンのカードパワーは10-5=5Yとなります。後攻初手に出せるユニットとしては破格の強さですね。
- 始世姫ジョカ
- 5CP
- ユニット
- 青属性
BP 6000/7000/8000(4CP相当)
- ■惰世の黒冥球
このユニットがフィールドに出た時、あなたのフィールドにユニットが2体以上いる場合、このユニット以外のあなたのユニットを全て破壊する。そうした場合、対戦相手のフィールドにいるユニット数に応じて以下の効果が発動する。(発動するのにユニットが最低1体必要なので1CP消費)
3体以下:対戦相手の全てのレベル2以上のユニットを破壊する。(最大3体×2CP=6CP相当)
4体以上:対戦相手の全てのユニットを破壊する。(最大5体×3CP=15CP相当)
最後は青属性から。相手のユニット数によって屋田ポイントに振れ幅のあるカード、《始世姫ジョカ》です。基本的には3体以下の時は《邪眼天使サリエル》を投げる事が多いのでここでは4体以上の場合で計算します。
ユニットで5CPであることから実CPは5+1=6です。
BPと効果のコストを足し算すると3-1+(12or15)=14or17
ここから算出されるジョカのカードパワーは(14or17)-6=8Yまたは11Yとなります。数字上めちゃくちゃ強く見えますが自分の盤面にいる強めのユニットを巻き込むので実際はここから巻き込まれた分を減算します。
どうだったでしょうか?これで新カード発表のニコ生を見た時にパッと見で大体の強さが分かるようになったと思います。もちろん新しい効果が出た場合は未知数なのでその時はツイッターでフォロワーと議論したり、ブログで自分の評価を書いたりして楽しみましょう。
次回は今回省いた紫属性について話したいと思います。紫ゲージにはどのくらいの価値があるのかを掘り下げていきます。
おわり。 画像はすべて©SEGA